オルガン奏者のボッサ

FUJIFILM X-Pro2 XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro 2018.02
mejiro180222ボッサ・ノーヴァのインストは、それほど積極的に聴くスタンスになれない。Spotifyで聴き始めたワルター・ワンダレイの『Lobo Bobo』も、今の感覚ではどうもチープに聴こえてしまいがちで、1時間も持つかなぁと乍らで流していると、だんだん体がリズムに乗ってくる。

(画像のみ)
  lobo180223

なんといっても曲が良い。メロディが溢れていた時代なんだなぁ。ちょっと薄味に感じる編成・編曲も、歌曲が本質的に持つ楽しさで惹き込まれる。
こういうと、当時のブラジルのオルガニストの第一人者に失礼なのだろう。一通り聴いて、これはボッサ・ノーヴァ史を知る上で押さえておくべきだと気付いた。
ポピュラーにオルガン導入が流行ったこの時代、ラテンの中でもボッサ・ノーヴァは、その緊密な音色は比較的相性が良い。ミゲリート・バルデースの'60年代アルバムを買ったら、オルガンが今一つ似合わなくてガッカリしたものだった。往時を知る人なら、解ってもらえると思う。

▼Este Seu Olhar
https://youtu.be/dhb65ErT2eo

The Best of Two Worlds

aoyama180213
Panasonic DMC-G8 M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 2017.12

ジョアン・ジルベルトをまた集中的に聴き出したら、やっぱりスタン・ゲッツとの共演盤も集めたくなってしまう。以下の作品は『ゲッツ・ジルベルト・アゲイン』で、元々アストラッド・ジルベルトが務めていたデュオ・ヴォーカルのポジションをミウシャに変えたもの。先日も書いたように、超有名盤の『ゲッツ・ジルベルト』はアストラッドのヴォーカルが、ジョアンの密度に対して物足りないので、避け続けてきた。こちらの録音がいいですね。ミウシャはジョアンの『三月の水』でも1曲「Izaura」でデュオしていて、聴き馴染みがあるし、アストラッドよりよほど本格的な歌い口。



ジョアンの単独アルバムとは違って、ゲッツのサックスのフィーチャーが楽しい。というか、本作、スタン・ゲッツ名義で、ジョアンがフィーチャーされてるんだった。

▼Retrato Em Branco e Preto
https://youtu.be/e-tU_x7DoHQ

And the Stylists of Bossa Nova

FUJIFILM X-Pro2 XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro 2018.01
ume180211今一つ天候が安定しなかった連休。最終日くらいはと、半年ぶりに築港の赤レンガ倉庫に撮影に出掛けようとしたが、また雪が舞い始めた。防塵・防滴で機材を固めて無いので中止。引き返したところへ丁度郵便屋さんが届けてくれた。

  

最近、ジョアンのラインナップをチェックして気になったので入手してみた。『And the Stylists of Bossa Nova』(2017)。2枚組コンピで、英語解説はまだ目通してないが、ボッサ・ノーヴァ史の重要録音を網羅する趣旨の選曲と思われる。同じ曲が各アーティストで2.3曲連続収録されているため、アルバムというより資料価値的に聴く盤だろう。

やはりジョアン・ジルベルトの収録数が圧倒的で、つい先日入手したリマスタ盤との当然ダブリも出てしまうが、この2枚組コンピのほうが正規品らしいレンジに余裕のある音質に感じる。国内盤も出ているし、ジャケ・デザインもなかなか良いです。

国内での渾身の編集盤としてワールド・ファンの間で話題になったエリゼッチ・カルドーゾは、既にぼくは売り払っていたが、「想いあふれて」でまた彼女と再会。久しぶりに聴いても、この歌い方はいやらしくて個性的だが好きになれない。デビュー盤だけが好きでした。
既に悉く廃盤となっているオス・カリオカスの数曲が、ここで聴けるのも購入のきっかけ。やっぱり上手いしユニークなハーモニーだ。ジョアンとの共演録音は古いが、バックアップ・ハーモニーの域を超えてますね。

▼Tom Jobim, João Gilberto e Os Cariocas - Só Danço Samba
https://youtu.be/hLrdMN0Ncls

joao180211

続・ジョアンのリマスター?

Panasonic DMC-G8 LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 2018.01
robai180207バーのマスターの件から思い出したのが、彼の、清掃業務で知られる大手企業でのバイト経験の話。個人宅の清掃をしてたら、エアコンの上にコンドームが隠してあった等々のエピソードを聴かされた事があり、それ聴いて、ぼくは頼めないなぁ、と思った。
社内清掃の委託は結構だけど、私物中心のスペースを他人に預けてる間、"この家、こんなんあるぜ"とか、ネタにされてると思うと厭じゃないですか。物盗られる訳じゃなし別に構わない、という人ならいいのでしょうが。個人宅にバイト要員をよこすのも初めて知ったが、依頼主が特定されずとも、清掃中の状況について一切口外するな、といった教育を徹底したりはしてないものなんですねぇ。



先日Spotifyで試聴したジョアン・ジルベルトの初期3枚+ボーナス2曲、全38曲のリマスタ盤と思われる2017年発売『Amor Certinho』を、ディスクユニオンのWEBセールにて700円台で購入(別途メール便料金)。
元々あった『The Legendary Joao Gilberto』は、ジョアン本人の許可をとったものではないと、ネットのどこかで読んだ記憶がある。確かに新たに入手してみると、マスターテープの感触がする。かなり状態が悪そうで、ニセ盤は、このノイズをごまかすべくリバーブ処理を施したのでは、と推測する。
いずれにせよ、今回の盤は原盤からのリマスタリング明記されてるものの、果たして公認のものなのかは半信半疑だが。なにせ、いろんなレーベルからコンピが出ているようなので。

The Legendary Joao Gilberto(左)とAmor Certinho(右)
joao180207

▼Doralice
https://youtu.be/V7DVda5ZS-I

4人の奇蹟

minanmi180205
FUJIFILM X-Pro2 XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro 2018.02

ミナミは相変わらず中国人観光客達で賑わってる。おいしい店、彼らに尋ねてみようか。皆、若くて薄着に見える。

バンド友達の誼みで以前通った音楽バーの跡は、既にいかがわしそうな看板に書き変わっていた。思い出すほど残念ながら、ぼくが過去に通った飲み屋の類の中では、最もクオリティが低い店だった。まるで週末のホームパーティみたいな形態で、過去に一発当てた歌手が、シニアになって趣味的に開くのならまだ分かるのだが。
かつて出入りしていた梅田のライヴハウスで一定の客筋にうけたのが自身で店を興すきっかけになったのだろう。ただ、その客達は、基本的にそのライヴハウスを気に入っていた上で、出演する彼を受け入れていたのではなかったか。彼の歌を求める前に、集える磁場ありきだったのだ。
彼の弾き語りライヴは何度もあちこちで聴かせてもらったが、詰まったり止まったり無く弾き通した日には、一度も遭わなかったと思う。ピアノの試験なんかだと、途中で詰まったら試験官の手元のベルが、チンと鳴ってハイ終わり、だよ。それで高難易の曲は弾かせてもらえず、限られた選曲範囲をぐるぐる回る。でも別にクラシックの世界が厳しいとかじゃなく、どのジャンルでも音楽は演奏が止まったら命取り。ポピュラーは独学者が多いとは思うが、演奏ミスをしてもケロッとしてるようじゃね(しかも譜面見ながら)。10回通して録音してみて、ノンミスの確率をチェックするくらいしないと。そこからが表現云々レベルの始まりだろう。発音も"エ"など穢かった。"どぅえ~~"と張り上げるところなど。



この盤も、リイシューを繰り返してるはずだが、タイミング悪く現在は廃盤のようだ。中古で安く見つかるなら欲しい。2000年代再発盤なら間違いないのでは。
Amazonではストリーミング試聴可能なこのアルバム、割り切ってYoutubeで初めて遅まきながら聴いてみた。てっきりジョアン・ジルベルトの単独盤だと思っていたが、カエターノ・ヴェローゾ、マリア・ベターニア、ジルベルト・ジル参加の豪華作品なのですね。6曲入りなのが惜しい。もっとたっぷり聴いていたい、それほどの魅力がそなわった。

「ブラジルの水彩画」をはじめ、お馴染み曲が聴ける。マリアの声が初々しい。そしてつくづく、カルメン・ミランダってすごい人だったんだな、と後続カヴァーを聴いて再認識する。あの時代にどれだけタフだったんだろう。

https://youtu.be/dkfjJpJG-bs

Pagination

Utility

別宅のご案内

sake moge Flickr(オリジナル写真集)                   ●手さぐりのリボン結び(オリジナル楽曲集)

プロフィール

 シャケ/YASUHISA

Author: シャケ/YASUHISA
男性 昭和40年代生まれ

愛猫カオ(ロシアンブルー)と同居
常にマイブームがないと生きていけない

月別アーカイブ

全記事(数)表示

全タイトルを表示