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2020/05/28

ピーターは踊り狂う

遅まきながら最近になってヘビロテしているピーター・アレン、CD化されていない1975年のアルバム『Taught By Experts』は、次作『I Could Have Been A Sailor』に並ぶ傑作だと思うので、中古レコードを探そうか迷ってる。というのもダウンロード取り扱いもあるが、今のところmp3かAACだけみたいなんだよね。もちろんハイレゾは一作も無い。
いっぽうmora qualitasでは、CDの音質で聴ける。ただし、サブスクでしか聴けないことになる。せっかく国内では今年このピーターを題材にしたミュージカルが再演予定になるほどなのだから、一斉CDリイシュー企画でもしてくれたらいいのに。
一応、去年暮れに買ったKORGのDACが、レコードの取り込みもOKなので、いよいよ試した事なかったレコード盤データのDSD変換を試みる機会にしようか、とも思う。ただ、所有するレコードプレーヤーが貧弱なのでね。

ピーターを音源中心に鑑賞を繰り返してきたところで、先日から本人の映像をようやくチェックし始めた。サンバのビートが楽しい「I Go To Rio」のステージアクションにびっくり。日本の熱心なファンの方のサイトを参考に予想はしてたが、ここまでとは! ピアノ椅子に跨いで大股開きなんぞ朝飯前。ピアノを弾きながらのけ反りリンボーダンス、挙句はピアノの上で踊り狂うわ!
特にこの曲は代表曲とあって、幾つか他の記録も合わせて視聴したが、別の公演では壮観な女性のラインダンスのあと、ラクダに乗った本人登場、とか。これは今まで自分が好んで来たSSWに居なかったタイプ。

ルックスはかなり身長が高そうで首が太い。エンタメをやっていなければきっと強面にみえる。が、パフォーマンス中は夢いっぱいといった表情で、彼自身がいろんなスターに憧れてきたであろう足跡も窺える。ライヴではかなり自由に崩してラフに歌っているので、スタジオ録音盤で先に馴染んでいるファンほどたまらないだろう。

2020/05/26

エンタメ発のSSW

20200525

サブスクって、いったん気に入ったアルバムが見つかると、そればっかり聴いちゃって、年間契約しない自分にとっては、別途ディスク購入したほうが効率良さそう。
ピーター・アレン『アイ・クッド・ハヴ・ビーン・ア・セイラー』(1979)を中古CDで入手。3000円超えのプレ値に一旦は躊躇したが、内容が好き過ぎて。メロディが旨い。

全10曲。本人作曲で、うち4曲がキャロル・ベイヤー・セイガーとの共作。
マーヴィン・ハムリッシュとマイク・ポストが半々でプロデュース担当。調べるとハムリッシュは映画『007 私を愛したスパイ』の主題歌(歌:カーリー・サイモン)を作曲した方だったんですね(キャロル・ベイヤー・セイガーとの共作)。他に『スティング』、『コーラスライン』も手掛けた人だったのか。
なるほど、ピーターの本盤表題作(1)「I Could Have Been a Sailor」のストリングス・アレンジの感覚に共通するものがある。近年のトレンドからすればオブリガートの装飾が過多気味だが、メロウで優美でイメージが情感豊かに膨らむ。

このころのディスコ調はストリングス入りで結構好きなんです。カーリー・サイモンの「Attitude Dancing」なんか、いかにもアルバムのB面1曲目に相応しい華やかさだった。
ピーターの(2)「Don't Wish Too Hard」が正にそれ。ミラーボールの下でパンタロンで踊りたくなる。また歌詞が、恋愛に臆病ないじらしい内容で。
(5)ヒット曲「Don't Cry Out Loud ~あなたしか見えない」は過去記事にて取り上げ済みなので割愛して、もう1曲、他の歌手に取り上げられた(8)「I'd Rather Leave While I'm in Love」は、この機会にリタ・クーリッジ、ダスティ・スプリングフィールドも聴いてみましたが、どちらも良い雰囲気。

シンガー&ソングライターといえば内省的なタイプが多いが、封入の解説でピーターの経歴を読むには、本国オーストラリアでショーマンからスタートし、香港でジュディ・ガーランドに認められ前座を務め、L.A.のトルバドールでローラ・ニーロの弾き語りを聴いて触発され、N.Y.のグリニッジ・ヴィレッジから腰を落ち着けて活動始めたという。アジア公演の仕事柄、日本語も話せたそうだから、是非とも長生きしてステージを見せて欲しかったなぁ。

▼(2)Don't Wish Too Hard
https://youtu.be/eiivmeuaOKg
2020/05/23

ニセの妊娠

20200522
FUJIFILM X-T30 TTArtisan 50mm f/0.95 2020.05

昨日、知事が妙な発言をしていた。医療現場で雨合羽など使用していない、デマだと。
あれぇ、大阪は医療関係の備品が底をついたのに気づいて、市長(呼びかけ自体は市長)と並んで寄付を募ったのはついこないだのこと。庁舎を埋め尽くす合羽を整理しつつ、既に一部の病院に送られたとも報道で知っている。
なぜこのようなあからさまな事実誤認に、雨合羽の使用についての言及者をこぞって敵に回そうとするのか。推測してみるには以下だ。
・現時点で防護服の供給が安定してきたため、もう要らなくなった
・大阪では各家庭から供出させた雨合羽を医療従事者に着させている、との世評に恥ずかしくなった

いずれにしても、当初の募集の強い意向からすれば、首長の側で気が変わったとしか思えない。SNSでは最初から不衛生かもしれない物を規格も揃えず無闇に募るより、然るべき機関・企業から尋ね当たってみるべきではなかったか?と意見されてきていた。実際、見兼ねた台湾在住日本人が、まとまった防護服の数を追って寄付、その後、中小企業からの提供など。行政としては手順がなんとも要領悪かったのだ。

ぼくはそもそも合羽を持ち合わせてない上、そのようなアバウトな募集方法を真に受けなかったもので手数は取られていないが、中にはポケットマネーでわざわざ近所から買い占めて送料自己負担してまで庁舎に送った人もいるらしいのだ。あれは今頃どうなってるんだろう? 実際に使われているのだろうか?とずっと気になってた人は多かった筈。
その報告がいきなりデマ扱いだと?! まるで合羽など体裁の悪い、と手のひらを返されてしまったようなものだ。クオカードには"俺が集めた金"といわんばかりに直筆サインを込めるのにさ。

供出際の手間賃は払う、との口約束もうやむやに余剰備蓄となった今、せめて今後のイベントの雨天時の用途にさせていただく、など寄付者に向けて恐縮しきりの一言くらい言えないものなのか。度重なる寄付依存の上、失礼千万では、税金の無駄遣いの糾弾よりも、後々こじれると思うがなぁ。
ついでにこの一連のコロナの件をきっかけに市長のtweetも久々覗いてみたのだが、この方の文脈が読めない。この9月を入学期にすれば高校野球実施が可能、って何言ってるのか解らない。自分が阿呆だからか?と悩ましくなったが、どうも市長の言語能力が乏しいようで、見受けられる誤字に教養不足が散見される。なかでも"更迭"という単語を"更送"と間違えていたのには驚き。

画像のみ
20200523

ネトフリでここ数作、視聴してみたサスペンスが今ひとつで、映画作品に切りかえるか、と思案しつつ、あと一作ダメ元でトライしたところ、一気に8話中の4話まで観終えた。『ザ・ストレンジャー』。

主人公の中年男性が子供達を連れて地元のサッカー試合に興じていたところ、現われた見知らぬ野球帽を被った女から、"あなたの奥さんは、かつて流産のフリして、実は妊娠していなかった"と吹き込まれる。また"子供達のDNA検査をしなさい"と。
帰宅後、共有クレジットカードの払込先が怪しい明細を夫が独自調査したところ、フェイクで妊婦になれるグッズ販売サイトを妻が利用していると知る。問いただされた妻は、明くる日、忽然と姿を消す・・・。肩透かしにならない結末を期待。
2020/05/21

巧さを重ねて

20200520
FUJIFILM X-T30 TTArtisan 50mm f/0.95 2020.05

検事長辞任意向のニュースは、既にこの年間ニュースのトップに位置するくらいなんじゃないの? なんかもう皆ズブズブだね。第一、時の人ありきの法案って、浅知恵過ぎない?



'90年代に発表されたボズ・スキャッグスのセルフ・カヴァー集『Fade Into Light』。代表作『シルク・ディグリーズ』(1976)などの名曲がインティメイトなバンド編成による新録で堪能。オリジナルがハード目だった楽曲も、ミディアム・テンポの抑えた傾向で、ロックを好んで聴かない自分には聴き易い。
素地があるうえ歌が巧いから、どういうコンセプトを打ち出しても説得力があるわぁ。何といってもこの色気。
'90年代に入って、各パートがダイレクトに届くクリアな録音になったが、逆に『シルク…』のような、アナログならではの奥行きある音像への郷愁も募って、再び取り出して聴くのであった。
2020/05/18

ピーターのファースト

20200517
FUJIFILM X-T30 TTArtisan 50mm f/0.95 2020.05

再開園したので久々に長居植物園。この時期になるとさすがにマスクが暑いや。ジョギングでこれはきつそう。そういえばアベノマスクが着いてたわ。開封は未だだけど表面を見たところは大丈夫そう。
部分解除を受けて、市内のとある馴染みだったお店が部分営業を開始したのだが、店のネット掲示板に"通報しました"と書き込みが。"なに自粛ポリやってんだ"、など賛否が行き交い。結局、国の非常事態令との差異が生じるからこうなる。知事は、国の権限をこちらによこせ、と言い始めてるが、彼に任せるの、怖い。
いっぽう国は国で大臣が"気の緩みが"どうとか。解除へのミッションに精神論では心もとない。



ピーター・アレンの1stアルバム『Peter Allen』(1971)を中古CD入手。この作品はサブスクでは見当たらなかったので、今のうちにと。
前もって試聴せずの購入で、一通り聴いた時点だが、予想以上に美しい仕上がり。どのアーティストにも共通するものだが、後年ほどの歌い口が確立されていない、瑞々しい淡白さが味わえる。インナー写真には、ライザ・ミネリとのツーショットも。

初リイシューCDとみえて、音圧が低く、奥に引っ込んだような古い音源だが、内容はストリングスもフィーチャーされ充実。1曲聞き覚えがある(8)「Six Thirty Sunday Mornig」は、後のアルバム『Taught by Experts』でもメドレーとして再録音された。
40代で亡くなってしまったなんて、惜しい人。もっと一杯、短篇集のような場面やミュージカルの一コマを観るような素敵な楽曲を残してほしかった。

▼Six-Thirty Sunday Morning/New York I Don't Know About You (Medley)(1975)
https://youtu.be/AmypfwdEhg4