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2019/06/15

至福の"受難"

ajisai190614
FUJIFILM X-T30 XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro 2019.06

ソファを買い替え。スペースを空けたいので、買わずに済ませたいところだったが、TV台と目線を合わせるのに正座の持続は辛い。通販で届いた新ソファは、季節の影響のせいか、密閉圧縮された袋を開封すると側面にかなりのカビが。一瞬、クレーム・返品を考えたが、表面を拭き取れば良い程度のもので、後は布団用の強力な掃除機で吸い上げた。
座り心地はまぁいいんじゃないの。うたた寝率高し。ますます怠惰になりそう。



先日のクイケン・ファミリーのモーツァルトSACDが良かったので、同レーベル、Challenge Classicsからの『バッハ:マタイ受難曲』(3SACD)を中古購入。
録音が素晴らしい! HMVの記述によれば2009年録音で相当セッティングに苦労を強いられたそうだが、完璧だ。リアルな音響どころじゃなく、音場そのもの。4万程度のブルーレイ再生機でこの凄さだもの。こないだ立ち読みしたオーディオ・マガジンにあった高級機で聴くとどうなるんだろう?

バッハは大好きだが、レッスンで与えられた平均律クラヴィーアやその他小品のソロ作品を中心に鑑賞したまでで、本作のような大作は、題材からしてまるで興味無く、これが予備知識なしの初鑑賞。もともと合唱団版がスタンダードらしいが、こちらのOVPP(One Voice Per Part)は、古楽器との清廉なアンサンブルが緊密に空間を漂い、旋律が造形となったようにダイレクトに聴き手の耳に飛び込む。
これほどまでに気持ちよくリピートできるくらいだから、分厚いブックレットの台本を少しくらい対訳する努力すべきですね。いや、凄いもの聴いた。
2019/06/12

Isn't It Romantic

may190611
FUJIFILM X-T30 XF35mmF1.4 R 2019.05

その壊れたソファに、無理に凭れてテニス観戦を続けていたら、翌日、酷い偏頭痛と肩甲骨の痛みに見舞われた。数日うなっていたが、ある時、寝返りを打った瞬間、首筋のしこりがブチッと千切れたような音がし、その後は楽になった。セルフ整体ですな。



SACDに走って、しばらく寝かせていたジョニー・マティスBOX。夕方に取り出して聴くと、70歳頃のスタンダード録音集『Isn't It Romantic』(2005) が、しっくりきた。このボックスセットのリマスター、SACDにも劣らぬほどのリマスタリングの出来だ。新しいBlu-rayプレーヤーでは、デノンのプレーヤーより激細りしたような、貧弱な鳴りになってしまうディスクがほとんどだが、さすが大手の最新リマスター、バランスは最高だ。

本作、さすがに加齢を感じる。やや滑舌が悪いかな、と思わせるのだが、甘い歌い口にいっそう磨きがかかったようでもある。ビブラートがちょっとくどいが、この艶やかさは驚異的としかいいようが無い。知らぬ人なら、新人がスウィートに歌っていると感じそうなくらい、フレッシュだ。オーケストラも、かつてより隙間を多く持たせ、絶頂期の歌い上げとは違った新たな情感を醸し出している。ラスト「虹の彼方に」では、晩年のレイ・チャールズがゲスト・ヴォーカル。

▼Day By Day
https://youtu.be/aV1YALDSuRo
2019/06/10

冨田版"ダフクロ"

リア・スピーカーの設置場所は、未だ試行錯誤を続けていて、ついでに部屋の片づけも進めている。もう雑多すぎて、いい加減、「地球の歩き方」の2000年版なんて捨てれば?と、やっと何冊か処分した。
少しスペースが空いたので、ずっと洗濯物の取り込みの置き場所と化していたソファをセンターに据え、何とかオーディオ・ルームの態をなしてきたな、と気持ちよく聴きながら体を沈めると、急に背凭れがガクンと壊れた。もう15年も前に買ったソファだが、ほとんど座ってないぞ・・・。

(画像のみ)
tomita190609

SACDリイシューされた故・冨田勲氏の1979年作『ダフニスとクロエ』を合わせ買い入手。収録は、表題曲の他、「亡き王女のためのパヴァーヌ」「ボレロ」「マ・メール・ロワ」と、いずれもラヴェル作品。
先日買ったオケ録音の「ダフニス…」が気に入れなかったので、リベンジ半分と、冨田氏のレコードは、ドビュッシー作品しか持っていなかったので、この機会にと。

さすがに'70年代の音色は古色な佇まいだが、やはり斬新だ。シンセの歴史は調べてもいないが、当時はまだ単音しか出せなかったのじゃ? 音を重ね録るだけでも大変だったはず。クレジットを確認するとTEACのテープレコーダーが使用されている。
他のオケのディスクを聴くと、音場が自然に伝わるゆえ、買い立てのサブ・ウーファーが働いてるのか分かりづらかったが、本盤は、しっかりズズーンと鳴ってくれました。森の中を鳥の声が、煌めくようにピュンピュン、リア・スピーカーを巡らせます。

「ボレロ」のシンセ・シタールの音色には首を傾げそうになったが、なるほど、だんだんエキゾチックな空間に満たされる。音色の配分では「マ・メール・ロワ」が、かのドビュッシー「ゴリウォーグのケークウォーク」を思い出させる茶目っ気だ。いずれも刺激を受けるヴァージョンでした。
2019/06/08

クイケン・ファミリー

dahlia190607
FUJIFILM X-T30 XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS 2019.05

数年ぶりにHMV通販を利用。まとめ買いでも送料がかかるようになったんだね。せっかくマルチ(サラウンド)環境にしたので、現代録音のSACDを5枚まとめて購入してみた。1枚あたり平均して1500円程度に抑えた。



フォルテピアノ(古楽器)による録音ソフトは初めて聴く。モーツァルトのピアノ四重奏曲第1番&第2番は、アナログ時代のヘブラーの録音をCDで愛聴してきたが、ヘブラーのSACDリイシュー化は一枚も進んでいないようなので、現代演奏家による最近録音に目を向けてみた。

【クイケン・ピアノ四重奏団
  ヴェロニカ・クイケン(フォルテピアノ)
  シギスヴァルト・クイケン(ヴァイオリン)
  サラ・クイケン(ヴィオラ)
  ミシェル・ブーランジェ(チェロ)】※HMVよりコピペ

聴き始めはフォルテピアノのペッタンコの音色に萎えてしまった。せっかくSACDを買ったのに平坦過ぎる、と嘆きそうになったが、これが聴き進めるにしたがって、弦楽器群とのバランスは、こちらのほうが良いかも、と思えるようになってきた。現代ピアノは出しゃばり過ぎなのかも。スケール(音階)など、かぎ爪系のきらびやかな音色がむしろ効果的。ダルシマーとかに近い感じもする。
CHALLENGE CLASSICSというレーベルはこれが初購入。録音の品質は申し分ない。
2019/06/04

ふわとろフルート

poppy190603
FUJIFILM X-T30 XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS 2019.05

今日発売のあるオーディオ誌がSACD誕生20周年にちなんだ特集をしているので、買うつもりで本屋に立ち寄ったのだが、中をパラ見すると、取り上げたプレーヤーやスピーカーの価格が桁違い過ぎて、ついていけんわと買うの止めた。元々技術的な話題に疎いので、その部分については飛ばせば良いが、自分が参考に許されるのは、推薦ディスクのページの部分だけだ。やっぱり雑誌に2000円払うなら、ディスク購入に回そう。
しかし、あるお宅のオーディオ・ルーム写真、とても素敵だったな。多種の機器がすっきりラックに並べられ、ディスク収納用と思しき家具はヨーロピアン調、3人くらいがどっかと腰を据えてリスニングできるこれまたお洒落なソファがセンターに。



これは送料込みでも750円くらいだったので即決した中古SACD。ぼくが知るSACD専門レーベル中、最も気に入っているPENTATONE発、ウルフ=ディーター・シャーフはじめとする『Mozart: Flute Quartets』。PENTATONEの前身は、ご存じPhilips。

現代演奏家については情報を全く蓄えておらず、SACDは専らレーベル優先にセレクトしています。というのも、高音質だけに、各レーベルの音響・品質に対するポリシーがたいぶ異なるようなのです。演奏そのものが良くても、SACDでは音質、やはり音の鳴りに特徴が立つだけに、手持ちの再生環境とのバランスが悪いと、手が伸びなくなってしまいます。

本SACD、漂うような空間性の再現の中に、アンサンブルが溶け合い、主旋律を奏でるフルートがいっそうトロけるように溢れ出してきます。ウルフ=ディーター・シャーフさんは、ベルリン放送交響楽団首席フルート奏者だそうです。