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2018/12/16

惜しいエイリアニスト

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Panasonic DC-G9 LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm F2.8-4.0 2018.11

ネトフリ・オリジナルドラマより『エイリアニスト』のシーズン1を視聴。20世紀前のニューヨーク暗黒街で少年男娼を狙う猟奇犯罪者を、精神病研究者(エイリアニスト)とその仲間が追う。主演はダニエル・ブリュール、ルーク・エヴァンス、ダコタ・ファニング。
以下、ネタバレあり。



最終10話まで犯人の全貌を隠してうまく引っ張ったほうだと思うが、同じ筋書きでもう少し脚本に工夫の余地があった気もする。
ムード自体は自分好みで馬車交通や女性の人権、貧困など視覚的にざっと再現、役者達のシリアスな演技もいい。男娼役の少年俳優たちの演技が巧くて驚く。中には古株のような中年女の仕草まで演じていた。

破綻を感じた点は、主人公学者ラズローと旧知の仲である警視総監ルーズベルトのやり取りの中で、資産家の息子シルバー・スマイルが怪しいという路線を、ラズローがいったん否定していたにも関わらず、ルーズベルトの認識が曖昧で、悪徳刑事が尚もシルバー・スマイルを追跡する状況に、視聴者は首を傾げるのではないかと。
そのシルバー・スマイルを容疑者路線として、銀歯の個性的なキャラクターを与えながらも、活かしきれなかったのは個人的に残念。もちろん入れ込みかけたキャラクターが敢え無くこと切れるのも意外性があるが、話を引っ張るだけの釣りに過ぎなかった見え見えの捨てエピのようで不満が残る。

物語が中盤に差し掛かりルーズベルトが少年の遺体の検視立ちあいで、初めて惨殺方法に言及し、ここで急展開を見せるのも何だかな。この後もラズローの相棒ムーアの過去事件の言及から関連性を見出すなど、現場に赴きながらも捜査仲間のふとした発言で恣意的に展開する。捜査陣が即席立ち上げであったゆえの凡ミス、例えば真犯人が囮捜査に姿を現したにも関わらず、会話に気が逸れている間に逃してしまうなど、こういうシーンはもどかしくも楽しいが。

ラズローとムーアのタッグは見栄えする俳優のキャスティングで悪くない。ただムーアとサラの恋の行方にはあんまり関心ないかな。事件毎にシーズン展開するパターンのようだね。
2018/12/15

ハーブ・アルパート・プレゼンツ

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FUJIFILM X-Pro2 XF56mmF1.2 R 2017.12

Deezerから3ヶ月利用100円のキャンペーン・メールが届いたので、再加入。ただし、このアカウントではネットワーク・プレーヤーを介せないので、PC用ミニ・スピーカーでのリスニングになってしまう。安さに釣られた。



こちらは配信のみのアイテムでしょうか。親しんでいないアーティストだと、もはやコンピなのかオリジナルなのかさえ区別付かない。『Herb Alpert Presents Sergio Mendes & Brasil '66』。
Deezerのオススメのラテンを適当に流していると、このグループの「ワン・ノート・サンバ」に耳がとまった。セルジオ・メンデスについては、ぼくは単独名義のほうが渋くて好きで、ブラジル'66との名義の作品は、イージー・リスニングぽくて、あまり魅かれなかったが、こうして他のアーティストと混ぜるとやはりアレンジの実力が光る。
ハーブ・アルパートはA&M創始者でもあるトランペッター。オールナイト・ニッポンのオープニング曲、ご存じですよね?
2018/12/13

粋な贈りもの

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Panasonic DC-G9 LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 2018.12

『ハウス・オブ・カード』でシーズンもののドラマ視聴に疲れたので、米映画作品をネトフリのラインナップから鑑賞。『謝罪の贈りもの』(2015)。監督ジョーイ・クーン、主演ジョナサン・ゴードン他。
いわゆるゲイの三角関係か。といっても"気になるあいつ"だった幼馴染同士の友情関係の間柄に、出会った年上のピアニストが割り込んできて、主人公の心が揺れ動き…というシリアスな愛憎劇に至らない、エキセントリックだが淡いタッチ。

低予算っぽいが若い俳優陣の演技は堅い。物語にさほど深みは感じられず、年上のピアニストの役回りも典型的だが、NYに住む男女の幼馴染のグループのジェンダー混合の暮らしぶりが、当たり前のように扱われてて新鮮だ。既に映画の中に限られたシーンでも無いのだなと、しかしニューヨーカーだからこの自然体なのかなとも感じたり。美大学生役の主役俳優のあどけない笑顔が憎めない。
主人公の母親の理解良さ、駆け落ち寸前の状況での息子へのアドバイスなど、この作品では同性愛自体はネックになっていない。

主人公の長年の片思い相手の幼馴染の境遇が、周辺人物の絆を深めるプロットになっている点が安直にも感じられるが、ラストに素敵なオチが用意され、主人公がどちらを恋人に選ぶか想像の余地を残しつつ爽快な印象が付けられる。
2018/12/12

甦るカレン

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Panasonic DC-G9 M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO 2018.12

『カーペンターズ・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』という新譜アイテムを目にして、シンフォニックにアレンジしたインスト作品かな?と思ってたら、なんと当時の音源にオーケストラ・サウンドを追加したものだった。



ストリーミングでリスニングしたところ、誇張もなく自然なバッキングだ。リチャード自身によるリアレンジだそう。
彼らのアルバムは、ぼくは『シングルス1969~1973』だけ持っていて、それ以外も知られた曲が多く、急いて入手することもなく過ごしてきた。
オリジナル音源で、元々ストリングスが入ってた部分は、今回まるまる差し替えしてるんでしょうね。もちろん差し替え部分のみ、ピカピカの新録音なので、カレンのヴォーカル・パートに対して聴感にギャップが生じがちなところだが、あくまで控えめだから問題ない感じ。
エンディングもトラックによっては劇的に変化しているようだ。暇があれば聴き比べに興じるのもいい。個人的に「マスカレード」がよくなった印象。
2018/12/10

主役不在のファイナル

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Panasonic DC-G9 M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO 2018.12

やっと冬らしい締まった季節感に。寒さは苦手な筈だが、今年の秋のぬるさには、紅葉の見頃も分からぬままだった。

うちの賃貸マンションは水のトラブルが多い。朝方、ミシミシと音が洗面所から断続的に聞こえ始め、スプリンクラーや天井の際から、雫が俄かに降り始めた。
えーっ、と慌てて上階住人にどうなってるか状況を確かめに訪ねても、足音はするのに出てくれない。至急管理人に人員手配してもらい、結果、上階の洗面台の排水管の亀裂が原因と。
電気の配線まで水浸しなので、うちの洗面所は全面改装となった。むかし壁紙にイソジン溢した痕が、この機会に綺麗になりそう。
日程相談中の雑談では、なんでも修理の一環であるにも関わらず、プライバシーを理由に入室を断る女性住人もいるらしい。理解できる部分もあるが、建具屋を呼ばないで全部自分で処置するのは無理だろうに。



ネトフリに再加入。ケヴィン・スペイシーが例の件で降板となった『ハウス・オブ・カード』のファイナル・シーズンを視聴。
既にシーズン5の出来に不満があったが、スペイシー不在でどう帳尻合わせするか、関心はあった。せっかくここまで視聴してきたしね。

全何話か把握していなかったので唐突なラストだった。シュールな終わり方。やはり食い足りない。
本シーズン冒頭から、既に大統領死去しており、死の真相を謎めかせ、こともなげにクレア主役に女の戦いにすり替える脚本の手腕に感心はするが、既に現実の政治のほうがエグいだけに、クレアが小物のアバズレに映る。
なんというか、終始内輪揉めの展開で、民衆との構図が見えてこない。実際、制作予算を落としたのでは? ダグはキーパーソン的な扱いだったが、フランクへの思慕が、過去シーンのフラッシュバックも無く描かれるのには、やや無理を感じた。ネトフリの記念すべき第一弾ドラマがこのような終局を迎えたのは残念。